由美ちゃんとの思い出

教習所で、知り合った由美ちゃんは、いつも遠くを見つめていました。小柄美人でストレートなロングヘアで気怠い子でした。新宿のキャバクラで、働いていて、教習所の授業が終わったら1度家に帰って夜の服に着替えて出かけのだと言う。
私のポリシーはね、絶対お客さんとは、寝ないんた。それでもどこのお店でもナンバー1になってきたんだよ!!そう自信満々に言う由美ちゃんカッコ良かった。キャバ嬢ってみんな枕営業してるんでしょ?っと私は、偏見をもっていたから。
親しくなり、身の上話をしてくれるようになった。高校を卒業してから、すぐキャバ嬢になったのは、親が借金をしてるからだと言った。母親は、早く亡くなり。父親はアル中で、入退院を繰り替えりしている為、生活費を稼がないといけないんだと言っていました。
「オヤジ、アル中で退院してきたばっかりなのにまた隠れて酒飲むんだよ!!もう死ねばいいのね!!」語気は、強いが、今日も夕飯の買い物をしてから、キャバクラ出勤する言う。本当は、優しい子なのです。お父さんに長生きして欲しいんだよね。私には、わかりました。
教習所でも、営業活動を健気に頑張ってました。教官に、「先生お店きてよ!今日待てるから!今日の教習OKでしょ?ハンコも押してよ!!」教官もタジタジですが、ニヤニヤ喜んでましたね。
その後無事に免許もとれ、毎日会っていた由美ちゃんにも会えないまま、2ヵ月が過ぎた頃、由美ちゃんから、電話がきたのです。新宿の店辞めたんだ。彼氏ができたからと。その彼氏は、元客で、客と寝ないポリシーだから、お店をやめたんだ、これでお客じゃないじゃん!って笑ってた。
次に由美ちゃんの消息を知ったのは、新聞の訃報広告だった。事故死だった。由美ちゃん、幸せだった?あの時話してくれた夜の世界の話、今でもキラキラ思いだすよ。堂々と美貌とトーク力で戦ってたね。あなたと出会って水商売のイメージが変わりました。どんな仕事でも全力は、かっこいいね。由美の人生は、かっこよく短い人生だったね。