普通の女子大生キャバ嬢とベテランキャバ嬢

アルバイトとの一つとして気軽にキャバクラで働く女の子が昔に比べると増えたのではないでしょうか。私もその一人でごくごく普通の女子大生でしたが就職が決まったのをきっかけに今しかできないバイトをしてみようと友達と盛り上がり働くことにしました。はじめはどんな異空間なのか好奇心が強かったのですが、良いも悪いもイメージにかなり近いものでした。ほとんどが仕事の接待等で利用されている方や仕事終わりに男だけで飲みたくない普通のサラリーマンでしたので特に緊張することもなく働いていました。

ドラマのような女性同士のすごい戦いのようなものは片手間でバイトしている私には皆無でそのようなことで嫌な思いをすることはなかったのですが、誰もが嫌がるお客さんに当たった時の対応に困りました。
今までの人生で決してかかわらない方とお話をしなければいけないからです。
お店でベテランのキャバ嬢さんの仕事ぶりは私と違ってすさまじく、ある時はいつも不機嫌で席についた女の子をののしってばかりいる人に、ベテランキャバ嬢は席についたとたん突然腕を上げ両脇を全開に見せて「私脱毛してるからつるつるでしょ~足も腕もぜーんぶつるつる。あそこは秘密~」その瞬間驚くほど楽しそうな顔になったお客さん。

ある時はものすごく怖いお客さんの団体が来店し、わたしは怖くて話もできないほどでした。
何かお気に召さないことがあったらいけないので他の女の子たちも当たり障りのない話をする中で、一人の女の子が一番偉いお客さんに飲み物を一番最初に作らなかったことで、おつきのお客さんに怒鳴られるという事件が発生しました。
店内が凍り付く中、忙しい中ベテランキャバ嬢が席に呼ばれました。
するとベテランキャバ嬢は一番偉いお客さんの隣に座り指のない手を取って、自分のほほに指のない部分をスリスリさせながら「きもち~失礼なことをしてごめんね」と満面の笑みで言いました。

誰にでも動じず驚きの接客をするベテランキャバ嬢を目の当たりにし自分が夜の仕事に向かない普通の女子大生だと実感した夜でした。